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| 藁が立てかけられた店内は素朴でシンプルに統一されています。 |
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| まっさらな器に麺とスープそしてネギがのる「そば」。 |
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| 強いコシともっちりつなぎのよい麺は噛み応え抜群! |
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| 「自家製の麺とスープ、そのこだわりには自信があります」と、店主伊藤様 |
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「ダシが効いた美味いスープと麺があれば、具はかえって邪魔」ときっぱり信念を語るのは、中華そば「伊藤」の店主伊藤様。地下鉄「王子神谷」駅から歩くこと15分、中央通商店街のアーケードを超えほどなく歩くと、中華そば「伊藤」の暖簾が揺らいでいます。看板はなくシンプルな外観は、暖簾が唯一店の名を語ります。特に宣伝活動がないラーメン店なのに、その麺の評判が人づてに広まり、多くのラーメン通を唸らせているというのだから驚きです。2004年3月、彗星の如くラーメン界に現れた実力の麺、一体何が他店と異なるのか、その真髄に迫ります。
「伊藤」のこだわりは、自家製麺と天然素材由来のスープ。化学調味料を一切添加しないそのスープは、決して味付けは濃くないのに薄いと感じない、深い味わい。「具材にお金をかけるなら、スープや麺に回す」という店主の意気込みが確かにこのスープからうかがえます。ほろ甘く魚から薫る旨みの成分は、煮干を主役に、鰹節と根昆布がベースとなっており、そこにほんの少しの鶏ガラ、及び企業秘密の素材を加え、旨みに広がりをもたせているそうです。
麺は中細の玉子ストレート麺。ツルツルッとした喉こしに、噛むともちもちっと、はりあいある歯応え。コシを強くアピールする麺によくある、ポソポソッとしたつなぎの悪さはなく、ゴムの弾力のようにしなやかに強い細麺です。「こんな麺は初めてだ!東京で食べたことがない」とラーメン通の人を唸らす言葉が表すよう、麺は音をたてて食べるだけの滑らかさを備え、コシの強さはまさに噛み切る歯応えを実感できるものです。
麺とスープとネギ。この基本素材だけで勝負し、お客を満足させることができるラーメンでは、麺に一層ごまかしが効かないともいえます。スープが食せても麺がとりとめのないものであれば、2大柱のひとつが崩れてしまい、お客さんは具材なきラーメンに納得してはくれないはずです。その条件下で客足を増やしてきたということは、「伊藤」の麺は主役になるだけの存在価値があるのです。
店主が最初に語った一言が、麺を食べる最中に私の言葉となり頭をよぎりました。
「もし、ここにトッピングがのっていたら、邪魔になる・・・・」
「伊藤」の“そば”は、麺を味わうために生まれたといっても過言ではないでしょう。
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